「水龍の宝珠 - Terna syd Wordragon - 」について

 この「水龍の宝珠 - Terna syd Wordragon - 」という物語は1991年から92年にかけて MSX2 パソコン用にリリースされた同名のサウンド・ノベル・ソフトウェアから、シナリオ部分のみを抜粋したものです。サウンド・ノベル「水龍の宝珠」は今は亡き ASCII-NET MSX の有志が集まって製作したフリーソフトウェアで、多分 MSX 向けフリーソフトウェアとしては史上最大級ではないかと思います。何しろ製作期間は丸二年、前後編に分かれたプログラム/データはそれだけで MSX 用の標準データ記録メディアであった 3.5" 2DD フロッピーディスク一枚にかろうじて収まる大容量と、まさに当時“破格の超大作”だったのです。このプロジェクトのためだけに専用のグラフィックデータフォーマットとサウンドドライバソフトウェアが開発されてしまった辺りも、尋常ではありません。
 この一大プロジェクトは前述の通り、何人かの有志によって遂行されたわけですが、わたし星海航平はこの中でシナリオテキストを担当していました。グラフィックやサウンドは何人かのチームで作業していましたが、シナリオパートは当初予定されていたチームリーダーが抜けてしまって、事実上星海一人だけで製作することになってしまいました。とは言え、その作業は一人で小説を書くのとは違い、他のパートの人たちとのすり合わせ作業があって、決してすべてを一人でやったわけではありません。そも主人公たちがあんなにはっちゃけたキャラクタになってしまったのは明るいキャラクタを希望する他のスタッフからの要望あればこそでした。星海の初期構想では、主人公は暗いヤツなはずだったし(苦笑) この作品は星海が書いた物語の中でも数少ない、多人数によるコラボレーションを経て形を成した作品なわけです。
 今回はこのサウンド・ノベルから、シナリオパートだけを抜粋して掲載しています。 ASCII 純正の MSX エミュレータ MSXPLAYer をお持ちの方はどこかで TSW のプログラムイメージをまとめて入手できれば、しあわせかも知れません。シナリオだけでなく、 TSW の全てが楽しめます。一時は TSW プロジェクトのプロデューサーだった ゆじ さんの WEB ページからダウンロードできてたんですけどねえ。



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